伊豆・修善寺散歩 @静岡県
2011年10月08-09日

公家社会から武家社会になった日本史の大転換機。源頼朝は、ここ修善寺で兵を固めた。大きな変化をもたらすまでの期間。その山の中の空気は、とても澄んでいた。明治時代以降の文豪の多くがこの地を好み、執筆した。

歴史ある建物。わさびにしいたけに黒米。川のせせらぎが心地よい修善寺温泉は、忘れ去られたようでも、雰囲気はさすがだった。最近、若者がモダンな旅館やカフェを出店しつつ、射的やピンボールなどの昭和的な店と融合する。

修善寺駅には新宿からのんびり揺られてもいいし、東名高速で東京インターから沼津インターまでドライブしてもいい。

駅前にはコンビニやラーメン屋などが軒を連ねる。ちょっと離れたスーパーでは、中学生か高校生か?部活帰りの若者が、焼きそばを買って頬張っている。何とも、のどかだ。

温泉街は、桂川のせせらぎを聞きながら竹林を散歩したり、修善寺境内をぶらぶらしたり。足湯につかるもよし。老舗旅館「あさば」はルレ・シャトー認定店の看板を掲げている。文豪が泊まった新井旅館は川沿いに。そして、空中に浮かぶ湯「宙(そら)」はモダンテイストを取り入れた新しい宿だ。バラエティに富んで面白い。10月になると、紅葉を前に夜は寒くなるし、夏場はエアコン入らずの涼しさらしい。それにしても紅葉時期は見事だろうな、と思わせるほどに紅葉の葉が多く、逆に新緑好きなぼくは初夏に来たいなとも思う。

■ちょっと足を伸ばして
「中伊豆ワイナリーヒルズ」

シダックスグループのワイナリーリゾート。
レストランあり、ウェディングあり、ホテルあり。
広大なブドウ畑と、天気が良ければ富士山がのぞめる
立地に、オリジナルワインの試食も無料でできるという
施設。日本の田舎町の山道を登っていって
急に広がるブドウ畑が、大袈裟にいえば
南フランスのようだ。

■ちょっと足を伸ばして
「伊豆の国パノラマパーク」

展望台から地下のワイン蒸留所まで、全て無料で楽しめるのが嬉しい。

往復1300円のロープウェイは山の中をどんどん進む。見下ろす田園風景と、富士山がのぞめる時もある絶景。さらにみかん畑の段々さに、これを高いとは言わせないほどの景色あり。かつらぎ山山頂を目指す。

天気が良かったらなぁ、と羨みながら、富士山が見えるはずの方向を向いて、諦めて見下ろすと駿河湾まで見渡せる。実に絶景だった。しいたけそば(650円)は、絶品とまでは言えないが、旨い。焼き団子も、もっと焼いてくれたらいいのになぁ、とは思うが、それはそれでありかと。山の散策に出て、かつらぎ山をのんびり散歩する。とても、気持ちいい。

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