(『ソル』より)
茶色で統一されたベンチと、コロニアル調で統一された茶色い建物が周りを囲む。
カテドラルを正面に見て、右にはラ・コンパーニャ・ヘスス教会、左手にはホテル、背後には土産物屋が軒を連ねている。両替屋、旅行社、土産物屋。ツーリストバスが頻繁に発着し、前を歩いていると、「どこどこ行き〜、乗っていかないか」とまるでミニブスの車掌のように声をかけてくる。そして、怪しげに近づいてきて、怪しげなモノを売ろうとする人も、夕方になるに連れ増えてくる。広場の周りをトラックのように歩道が囲んでおり、そこを何週か走ると息が切れてしまうのではないかと感じるほど広い。遊歩道とベンチ。広場というより公園にも見える。そして景色がとても良く、なおかつ便利なサービスも揃っている。訪れた者にとって、いや現地の人からみても、ここは街の中心にほかならないと言えるだろう。
僕はどの街を訪れても、広場や公園には必ず訪れ、そしてしばらくボーっと座る。ブリュッセルのグラン・プラス、モスクワの赤の広場、ニューヨークのセントラル・パークにロンドンのリージェンツ・パーク。世界中には様々な広場や公園があるが、ここほど統一感があり、のんびりも出来て、そして両替からツーリスト・オフィスまで何でもそろっている空間は珍しいように思う。
もちろんクスコという街の規模がそれほど大きくないことも大きく影響しているだろうが。
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