先付け、茶碗蒸し、焼き魚・揚げ物、椀(鍋)、鯛茶漬け、甘味
一人 4,800円(ドリンク・サービス別)
ワイン2杯ずつ2人でサービス税込み 13,596円

ミシュラン星付きの日本料理 「La Bombance」の姉妹店。広尾駅を降り、閑静なマンション群を抜けると、地下にひっそりあるのがこちら。日本料理であって和食じゃない、すだちではなくSudachiと書くあたり、なんとも面白い素材選びと味付け、そのスタイルに一発で惚れてしまう。カウンター中心で、シェフは気さくで、働いている人達も気持ちがいい。

気持ち良く話せて、心ゆくまで料理と向き合え、そしてまた心地よく話せる。とても愉しい時間が過ごせる店だ。

まず、先付け。胡麻豆腐を焼いて、ウニソースとカニの白和えを載せる。この絶妙な味に、まずやられる。そこからの「フォアグラの茶碗蒸し」。食感、味付けともに文句のつけようのない絶品。続いて、炭火で軽く焼き、金串から外しながら提供される太刀魚の若狭焼き。松茸のフライを添えて、スダチと大根下ろし。なんとも定食ちっくなビジュアルから、太刀魚の焼き魚という珍しい味に魅了されるまで、その落差たるやすごい。椀もののかわりに出される鍋。牛と里芋がとても美味。お上品に味わうより、結構豪快にいったほうが旨い。最後は鯛茶漬け。この時期(訪れたのは2015年9月11日)、ちょうど新米で、土鍋で炊いたご飯は光っていて、まずは鯛と白ご飯でいただく。そして、ご飯をおかわりして、鯛を載せ、出汁でサラッと。旨い。これは日本人でよかったと思わせる味だ。(土鍋で炊くので、余ったご飯は、おにぎりにしてくれ、持って帰れる)。

最後は甘味。白いコーヒー風味のブラン・マンジェ。渋いほうじ茶がよくあう。始まりから終わりまで、日本料理とはいえ、スパークリグワインに白ワインがよく合う料理が続き、なんとも不可思議で、それでいてとてもいいラインナップ。

訪日外国人が増えている昨今、シェフに聞くと、外国のお客様が多く、英語を勉強しようとしてます、と言っておられた。外国人にも入りやすい日本食だ。

【日本料理】
Sudachi @広尾

2015年9月16日(水)

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