商店街
コロッケに茶葉に生魚。日用雑貨から「おしゃれ服」までが軒を連ねる商店街。ぼくは、その始まりと終わりでホッとする。肩がぶつかっても、「すいません」より先に挨拶する感じがいいんだろうな、と思う。
何から何まで揃う。例えば、百貨店というのがそういう「売り文句」で始まったと聞くし、今なら色んなセレクトショップがあつまったモールが商店街に近い。が、決定的に違うのは、そこが、一つの地域ということ。もっというなら、売り手も買い手もご近所さんなわけで、ぼくが小さい頃には、まだ元気のあった地元の商店街を思い浮かべつつ、いまや観光地となった「谷中ぎんざ」でトリップしてみた。そう言えば・・・、当時のぼくも、人混みを抜け出して、入り口(もしくは出口)の方を眺めながら、ふぅ〜っと溜息をついてはホッとしてたっけ。お気に入りの何かしらを手に入れた時などは特に。
(東京・谷中の商店街にて)
商店街を一歩入れば住宅街で、近所の人が自転車で買いに来る店も並んでいる。「小便するな」なんて看板は、なかなか面白いなと思った。もう少し奥へ入ると、プレイグランドが広がっていて、親子でキャッチボールする姿も。下町って、これだからいいですよね。
(千駄木界隈にて)