Mt.TAKAO in TOKYO
高尾山
@東京都八王子市
2019年5月27日(月)
都心から近く、新宿駅から1時間ちょっとで行ける「山」。ミシュランガイドで三ツ星を獲得した観光地である高尾山は、「ちょうど良さ」がずば抜けている。登山というより山登り、トレッキングというよりハイキングという手ごろさから、ハイヒールで登る女性が続出、なんてことも話題になったが、完全舗装の1号路なら、それも可能にしてくれるところが都会的だ。
まずは京王線で「高尾山口」駅まで。京王ライナーという有料特急号に乗れば、座ってゆったり移動できる。そこから599メートルの頂上目指して稲荷山コース、琵琶滝を見る6号路など登山を開始してもいいし、日本一の傾斜(31度)を登るケーブルカーにのったり、ほぼ同じルートのリフトを利用してもいい。
ケーブルカー・リフトに乗って、中腹まできたら、そこからはみんなが歩く。浄心門からそのまままっすぐ進んで、高尾山・薬王院を抜け、頂上まで行く人が一番多いが、ここは、もっとも手頃でシーニックなルートを。
それは、往路はケーブルカーで高尾山駅まで。そこからたこ杉を見つつ浄心門まできたら、右折して4号路へ。都心を朝8時前に出て、午前9時過ぎから歩き始めると、まだ名物の天狗焼き屋もあいてない。その分、五月の風がすがすがしい。山道をのんびり、木陰で鳥のさえずり、見上げたら葉裏色の絶景が広がる。
途中、吊り橋を渡って、そこからは階段なども整備されて歩きやすい坂道が続く。ほどほどにつかれて、汗も出る。途中で何度も休憩を取りながら、私たち家族、7歳の息子も、淡々と歩くことができる登山道だ。
頂上まで1時間とかからず、平地で計算したら2キロほどの道のり。頂上に着いたら、どん!と富士山が出迎えてくれる(天候がいい午前中なら、きれいにみられる)。
ソフトクリーム350円を食べるのもいい。が、まだ名物の蕎麦屋には時間がはやい。頂上で汗が引くのをなっている間にも、頂上経由のトレールランニングをする人たちが駆け抜けていく。ここは、走って登る山なのか。。。
帰りは、薬王院経由の1号路を通って、御朱印をとり、リフト乗り場まで。紅葉時期はこれでもか、というほど混むが、新緑の平日の午前11時は空いている。そこからリフトに乗る。少し怖いと感じさせるほどの傾斜を下る。
ケーブルカー・リフトの麓駅「清滝駅」までくれば、人気の蕎麦屋で昼食を食べ、そのまま高尾山口駅に直結した日帰り温泉施設「極楽湯」へ。スーパー銭湯を展開するチェーン店ならではのサービスの質と、高尾山であること、そして、なにより登山後の温泉ということで、もう岩風呂からサウナから椅子の腰湯まで、時間を忘れてのんびりできる。
温泉につかりながら日光を浴びて日焼けする感じが、なんとも違和感が心地いい。
朝早くでて、登山して温泉に入って、ビールを飲んで帰ってくる。この手頃さとちょうど良さが、都内に住むものにとって、ほんとにシーニックだ。