パリのポンピドゥーセンターに、ニューヨークのMoMA、
オルセーやグッゲンハイムなどとともに、
世界最高峰の現代美術館といわれるのが、ここテート・モダンだ。
その昔、テート・ブリテンに入ったときの、あの圧倒的なアートの力に魅了された私は、
テムズ川を挟んだ発電所跡地にできたここへ来るのが夢だった。
2000年、発電所をリノベートして、これだけのアートの空間を創り上げたテート・モダン。
今では、リヴァプールやセント・アイヴスにもできて、英国内に4つを構える。
常設展への入場は無料(寄付は募っている)。
企画展も、広い館内で常時2〜3個が開かれている。
もし、ロンドンに住んでいたなら、、、
おそらくはふとした瞬間に通い、入り浸っているだろうな、と思いつつ。
常設されている作品のレベルが凄まじすぎるのだ。
まずは、入り口を入るとなだらかなスロープ。そこを下り、左右に分かれた棟へ。
最初の部屋で、Belkis Ayonの作品を見た時に打ち抜かれた。
キューバ出身の作家が描く3作品が、ひとつの部屋にバランスよく飾られている。
Belkis Ayon "The Supper"
そして、ピカソやモディリアーニ、ジャコメッティにブラックなど
有名な作家の作品が並ぶ部屋へと続く。
Amedeo Modigliani "The Little Peasant"
Alberto Giacometti "Seated Man"
Pablo Picasso "Dish of Pears 1936"
Georges Braque "Clarinet and Bottle of Rum on a Mantelpiece 1911"
Graham Sutherland "Head V1953"
この辺りから、完全にテートの世界観へと入ってゆく。
展示のバランスも、ほんとうに絶妙でいちいち嘆息する。
Ku-lim Kim "Death of Sun 1964"
Jeram Patel "Untitled 1963"
Ibrahim El-Salahi "Problem Sounds of Childfood Dreams"
Juan Batlle Planas "The Message 1941"
サマーホリデーだからか?子どもたちが自由に描く広いスペースもあった。
Ellsworth Kelly "Suite of Twenty-Seven Color Lithographs"
Carla Accardi "Blu Grande 1974"
Bridget Riley "To a Summer's Day 2 1980"
Henri Matisse "The Snail 1953"
♪生まれたところや皮膚や目の色で
感じ方と表現は、スペシャルになることを実感しつつ
絵画や彫刻、写真にインスタレーションを全身に浴びる
Joel Meyerowitz "New York City 1965"
Fred Wilson "Flag 2009"
Saloua Raouda Choucair "Composition with Two Ovals 1951"
Kazimir Malevich "Dynamic Supermatism"
テラスからのテムズ湖畔、ロンドンの昔と今を眺める
Mark Bradford "Los Moscos 2004"
Pablo Picasso "Seated Woman in a Chemise 1923"
Salvador Dali "Metamorphosis of Narcissus 1937"
Man Ray
Roy Lichtenstein
Cildo Meireles "Babel 2001"
Martin Kippenberger "Pop Art Calendar 1991"
Imre Bak "Sun-Man-Face II 1976"
Vivan Sundaram "May 68"
Evelyne Axell "Valentine 1966"
Edward Ruscha "DAILY PLANET 2003"
Judith Rothschild "Untitled Composition 1945"
Carol Rama "Black Phase 1974"
Marcel Duchamp "Fountain 1917 replica 1964"
このカラフルな作品が並ぶ部屋は心地良かった
Nasaka Yuko "Untitled 1"
Onoda Minoru "WORK62-W 1962"
館内は広く、なだらかに続く連続性も素晴らしい
満腹感に満足しながら、これは丸一日かけても
どれだけでも見られると思わせるほど、センスの圧が凄まじい
とても、強い太陽の光を浴びて
ぼんやり真っ白になる感覚がある
グッズを見て、外に出ると
カラッとした、だけどとても暑い太陽だった
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Tate Modern
テート・モダン
@LONDON
2024年8月13日(火)