大人2200円、小人1200円がいる展覧会。これは、もはや展覧会か?という値段設定に、入るまではぶつぶつと思っていた私達家族も、ずばり、正当。それだけの価値あり、となった。チームラボは、お絵かきした絵を画面の中で泳がせたり、動き回って・走り回って、そこにアートが同居する、言ってみれば「体感型」の展覧会が得意だ。その得意分野を思い存分、今回は、普段よりも展示スペースを拡大したヒカリエホールの全面協力で、本気で展開をしてくれた、という印象だ。今回のチームラボ・ジャングルと未来の遊園地は、「体感型のアートフェス」という新たなジャンルを造ったとも言える。まず、チームラボジャングル。これはディスコやホールフェスのような「音楽空間」に、闇と光を交錯させたアート空間。昼間は子供連れ家族がわいわい楽しめる「Kids Noon 」。動物のお面をかぶったスタッフがコミカルに楽しく遊べる演出となっている。これが夜になると、中学生以下の子供を立ち入り禁止にした「Art Night 光のアートに包まれる夜」になる。お酒もでる。そして入場料が3400円に跳ね上がる。これは、渋谷という場所がら、そして平日の夜の、なんというかそれこそ「ディスコ」や「キャバレー」感覚で、アートに触れる時間になるのだろうな、と想像する。これらジャングルは時間が決められていて、その予約した公演以外は、「学ぶ!未来の遊園地」で遊ぶことができる。よく見る、お絵かきアート、ブロックを置いて、デジタルな街を造る遊びに加えて、今回は、なんといっても光の滑り台。滑り落ちると、それに合わせて光の花火が咲く。その後ろには、カラフルな光が人の動き合わせて動き回る「Graffiti Nature ? 山と谷」がある。壁面には大きくカラフルなくじらが泳ぎ、足跡にあわせてカエルが飛んだり。坂を下りて、上って、子供達には飽くこと知らずの空間だ。とにかく、フェスだ。身体を思い切りつかって、アートに正対する時間が楽しめる。子供も大人も、そこでは同じ感度で笑い会えるから気持ちいい。
teamLab Jungleと
学ぶ!未来の遊園地
渋谷ヒカリエ 9F ヒカリエホール(渋谷)
2017年8月5日(土)