他では食べられない。
そんな特別感のある〈わらび餅〉がある。

京都は祇園の花見小路、
行列の絶えない人気店「徳屋」

京都らしい茶屋は、20年前には1階のテーブル席と座敷しかなかったが、二階がすべて客席に変わっていた。

注文したのは「徳屋の本わらびもち」

国産の本わらび粉と和三盆を丁寧に丁寧に練り上げて作られるこちらは、箸で持ち上げるときから特別な感覚があり、口に入れるととろけるような舌ざわり。黒蜜ときな粉が添えられるが、そのどちらも、絶品。何から何まで、これは普通のわらび餅(自分の知っているわらび餅)とは別物、と思わせる。

箸で持ち上げてきな粉をつけ、その上に黒蜜を。

とろける口あたりが、まさにHOTで、

ほうじ茶をすすってホッとする。

わらび餅を食べ終えたら、敷かれた氷に黒蜜をかけてかき氷に。

暑い夏には、この上ない贅沢だ。

ちなみに、冬には絶品のぜんざいもある。

席で餅を焼き、上品なお汁粉に入れていただく。

こちらもHOTだ。


2024年3月31日食す。