東京駅丸の内駅舎
Tokyo Station, Tokyo
1914年(大正3年)に創建された東京駅丸の内駅舎。三階建てで両サイドにドーム、煉瓦色が見事な大正ロマンなる建物。どこの都市も、いまや「玄関口」は空港かも知れない。が、表玄関というか、本当に迎え入れるのは、やっぱり中央駅。グランドセントラル駅のニューヨーク、ウォータールー駅のロンドン。東京駅。国内の要であり、外国人をまずお迎えする場所。その駅舎が、創建当時の姿に復原される。丸五年、ず〜っと工事をしていたような記憶がある駅も、今秋、ついに完全オープンした。
まずは抜ける空が気持ちいい。そして、無機質な箱ばかり並ぶ中で、この建築美。ため息がでるほどに美しい。
← 東京駅のモデルになったアムステルダム中央駅。
← 復元されたドーム内部。
↑中央線ホームから見たドーム
←息子も喜んでる?彼にとっては東京駅とはこの姿が普通になるのでしょうね。
今回のこの復原。戦災で失った両ドームと屋根、そして3階部分を元の形に復原する。そして、東京駅のホテル「ステーションホテル」をつくるのが大きなところ。1階と2階は保存部分として、今の、最新技術を取り入れるのは、地下部分。免震層を保ちながら、地下を大きく発展させる。東京駅が一つの街になる。そんなコピーがぴったりだ。つまり、この復原、古さと新しさの融合と言ったところ。
京都駅が大リニューアルされて賛否両論巻き起こ、名古屋駅は世界最大の「駅」になった。福岡駅も大改造を経て、大阪駅は北ヤードに新しい「街」が出来たと言う。
人が流れて行き交う中央駅が、どんどん新しくなる中で、東京駅丸の内駅舎は群を抜いて魅力的だ。何となく最近、どれもこれも同じに見えるガラス張りの中で赤レンガ、やっぱりすばらしい。