地上202メートルからの展望。北側展望室から。南側はリノベ中(2019年2月16日)
1991年、当時は副都心といわれていた新宿へ「都庁」をもってくる。そんな新しい風の中で、世界のタンゲ、丹下健三デザインで出来上がった東京都庁。新宿駅からコンコースで向かって京王プラザの奥。なんだか超高層ビルがにょきにょき建っている一角であることと、どうも行きにくい(遠い)という印象から、気軽に行く、というよりは、パスポートとか運転免許証とか、公の用事があるときに行くという都民。とは別に、訪日外国人客の方には「新宿のシンボル」のようにもなっているようで、扇形の広場から都庁を見上げて写真を撮っている人が多い。団体の中国人というよりは、個人で旅する欧米人の方たち。
東京タワー、六本木ヒルズ、スカイツリー。展望台の多くは有料。だが、ここは無料。200メートルちょっとの高さしかないことも、展望台というよりは、45階にある「土産物屋」の周りから、ただ観るだけで、ゆっくり座れるとこがないなどの不満は贅沢(改装中の南側の展望室はぜひ、なんというか、見せるためのものがあればいいな、と思うが)。とにかく、今、ここがシーニックなのは、何と言っても東京オリンピック・パラリンピックがあるからだ。東京の公の中心地。ミライトワもソメイティもここから発信される。英語だけではなく、フランス語、スペイン語、ドイツ語、タイ語、中国語、韓国語。いろんな言葉で世界へ発信する東京の姿がシーニックだ。
リオ五輪の閉会式。あの印象的なパフォーマンスの後で受け取った五輪の旗。