トラ・アグバル Barcelona, Spain
再び、動き始めたバルセロナ。21世紀の新しい形?とかなんとか呼ぶこともできるだろう、「ランドマーク」。TORRE
AGBAL、バルセロナ市水道局の本社ビル。ぼくはサグラダ・ファミリアからテクテクと歩いてこのビルに行った。暑くて、水を買って、ちょっと迷って、「え〜高速道路やん、何も、ないやん」などと独り言をつぶやいて、スペイン語で「ドンデスタ〜」(〜ってどこ?)と、スペイン人に聞かれて…、いやいや、分かるわけないやん、と思いつつも「ゴー・ストレート!」とかテキトウなことを言ったりして。やっと、着いた。第一印象は「ツルンっとしてるな」。ぼくの中からサグラダ・ファミリアの残像が消える。幹線道路沿いにぼけ〜っと眺めながら、地下鉄ライン1の「Glories」駅の入口を見る。あ、もう、絶対、帰りは地下鉄乗ろ、と決心する。昔、三菱の鉛筆に差していた銀色のキャップみたいな形。近づけば近づくほど、「???」と、なる。スイドウキョク?やんな、と。巨大なビル全面を半透明のガラスパネルが覆い、その一枚一枚をコツコツ拭いている清掃員が数名。こりゃ、一年仕事やな。入口の左側に、小さな広場があって、意味ありげにブロック型の椅子が並ぶ。そこに座って真正面に建つビルをもいっかい見上げる。「???」、だけど、いいな、と思う。