広場に展示されているH-IIロケット。本物のロケットが見られるのは、ここと種子島宇宙センターぐらい、とか。H-IIロケットは初の日本技術のみによるロケット。

展示室フロアには1975年に打ち上げられたN-Tから次世代最新型H-UBロケットまで、1/20サイズで展示されている。

筑波宇宙センター
2008年11月08日

2003年10月に宇宙科学研究所(ISAS)と航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)の3つが集結し誕生した宇宙航空研究開発機構 JAXA(ジャクサ)。その中心施設がここ筑波宇宙センターだ。宇宙衛星、宇宙ステーション、宇宙食にいたるまで、宇宙の研究・開発・各種試験が東京ドーム12個分という広大な敷地内で行われている。
エコ・ロケットとして打ち上げ費用を抑えたHUロケットが改良され、HU-Aロケットとして現在活躍中。月探査衛星「かぐや」などの打ち上げ成功が昨年話題になった。より多くの「スペース」を持ち、一気に2個以上の衛星が運べるなどの次世代型HU-Bロケットも、発射を待つ段階に来ている。

筑波宇宙センターでは、1時間半弱の見学ツアーが無料で行われており、電話で簡単に予約が可能。ただし、施設内セキュリティの関係で人数把握が厳しく、施設内ではIDとなるワッペンシールを常に身につける必要がある。

見学はシャトルバスで各施設を移動する。まずは展示室。ここで現在活躍中の「きぼう」の内部などにふれる。その後は、宇宙ステーションにドッキングされる前に実際の宇宙環境で各部の機能が正常に作動するかの試験をした試験棟へ行き、最後は種子島宇宙センターから打ち上げられた際のロケットの音響を体感する。ついでに?アメリカのスペースシャトルの音響体験もできる。ま、壁に囲まれているので反響も大きいけれど。昼いちばんのツアーだったので、開始前に施設内にあるセブンイレブンに行くと、JAXAの繋ぎ服をきた職員がランチしていた。あぁ、こういう人たちが宇宙の研究をしているのか、と妙に興味深かった。

宇宙ステーションにある日本実験棟「きぼう」の原寸大。ここで宇宙飛行士2名が実験を行っている。

施設内ショップには、NASA認定の宇宙食をはじめ、フリーズドライのおもちや羊羹、アイスクリームなどが売られている。ハウスから発売されているスペースカレーもあって、宇宙を味わいたい人たち?が何個も重ねて買っていた。値段は500円〜800円程度。

昨年打ち上げられた月探査衛星「かぐや」の原寸大模型。

金ぴかの断熱材は、風のない宇宙空間では簡単にマジックテープで貼られている。

宇宙ステーション試験棟。ここで各部の機能試験などが行われた。

施設内にある公園。土曜日なので?人気もなく、地球上の秋が満載だった。

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