津波の時は、家族さえ構わず1人でも高台に走って逃げろ。
津波の被害に何度も遭ってきた三陸地方には、
そんな意味の「津波てんでんこ」という言い伝えがある(朝日新聞より)。

てんでんこはてんでばらばらに、という方言で、
とにかく、1人1人がしっかりと「自分」の判断で逃げる。
それが、全員助かる近道。そんな考え方なんだと思う。

津波の脅威を知り尽くした故に、それがいちばん「善い」方法だと
昔の人が言い伝えたのだろう。

一見ドライで、少し冷たいようなこの考え方が成り立つのは、
実はものすごく成熟した社会だと思う。
そのための、「こども」達への教育も、より重要になる。

2011.9.11記