両国ならではの
「ちゃんこ鍋」
ちゃんこ屋「寺尾」@両国にて。寺尾コース4,500円/PP
ちゃんこ、といえば鍋。どこか「ちゃんぽん」するなんて言葉に似て、あれもこれも一気に放り込んでガツガツ食べるイメージ。力士の食事=ちゃんこ、の代表が鍋。
力士の聖地・両国には、ちゃんこ屋が多い。が、相撲部屋には、もちろんそれぞれのちゃんこ番が居て、それぞれの部屋流ちゃんこを食べる訳で、力士がわざわざ「外食」でちゃんこを食べることもないだろう。から、この地にちゃんこ屋が多いのは、もちろん一般客用。だけど、量は多い。
ちゃんこダイニングというジャンルで成功した「若」は、どうも一人分ちゃんこというのがしっくり来ず、行列を待ってまで食べたが、ピンとこなかった。ならば、と元関脇「寺尾関」の兄が経営する「寺尾」へ。
出汁のベースが重要。醤油、味噌の定番に加え、塩もある。塩が流行りとか。具材は、塩ベースには鶏、味噌ベースには鰯。手羽先の揚げ物、刺身、麺、デザートのセットで一人4500円だった。麺は、塩には中華麺を、味噌にはうどんにした。
八名でベースの違う鍋を2つ。わいわいガヤガヤ。こういう時は瓶ビールがいい。じっくり口の中で転がして味わう?なんてことはしない。とにかく口に放り込んで、放り込んで。で、飲み込んで、旨い。ぐちゃぐちゃになって、調和されるのがちゃんこ、だと勝手に決め込んで、放り込んで。
出汁の出たスープに麺を入れる。ず〜っと強火のままだった塩鍋には、出汁がなくなって追い足ししたけど。それでも、旨い。野菜だな、あれは。野菜の味がしみこんでいるんだと。湯気が出て、鍋を囲んで、かっこんで。なんともちゃんこ鍋な雰囲気の中で、ペラペラ、ペラペラ、閉店時間を30分押しで、お開きにした。