宇治散歩 @京都
2012年04月27日
平安時代の京都と室町時代の京都。
この両面を見るのが京の観光のトピックスというところか。
平安・室町を横軸に、春や秋の時期の縦軸があって、交わったところでいちいち違う顔を見せるのが京都の魅力。春には桜。それが過ぎると京の色、藤色の棚が咲き乱れ。蜂が蜜を運ぶ姿も春かな、と。雨が降り出すと三室戸寺あたりであじさいを愛でたり。この初夏の、緑がまぶしいこの時期の、源氏物語の、平等院の、つまり平安時代の京都を感じに宇治を散歩した。
宇治といえば、小学生の頃、少年野球の遠征で宇治川グランドにいって大会に出て、ついでに平等院に行ったっけ。帰りに宇治茶パフェが食べられて「うれしい」という程度・・・。
大学生になって平等院に再訪したとき、びっくりした覚えがある。
絶妙なバランスで軽やかなのだ。重厚さというのがあまりなく、両翼を広げた鳳凰が飛び立つのも頷けるというか。(詳しくはScenic
Spotの平等院鳳凰堂へ)
その平等院から表参道という土産物通りをJRの駅に向かうと宇治川に出る。そこにかかる宇治橋と、紫式部の銅像の方を見て対岸に見える雰囲気が、なんともいい。低い山も高い空も美しい。ちなみに、源氏物語のミュージアムは、ザ、がつくほど市営のものだ。いい意味でも悪い意味でも。
宇治には平等院と源氏物語の他に、肩を並べるのは「宇治茶」。京都の街なかでは辻利が有名だが、ここ宇治ではとにかく中村藤吉本店が有名。ブレンド茶「中村茶」はかなりおいしい。旧家をリノベーションした和モダン空間(カフェ)でいただく生ゼリーや茶そばはかなりの美味だ。個人的には、かなりスモーキーだが普段使いにはもってこいの「京番茶」がおすすめ。
京都と奈良の間にある宇治。人混みを避けて、ゆったりじんわり愉しむにはもってこいだ。