国会議事堂に隣接し、歴代の王や王女、政治家が多数埋葬されているイングランド国教会の協会。戴冠式や国葬など、国家行事の際に、全世界中継される協会としても有名。言わずと知れた、ロンドンのど真ん中、荘厳な協会である。まずは、その外観がシーニックだ。

入場は、普通の協会とは違って、世界中から訪れる大人気観光地のため、事前予約が必要。時間枠ごとに人数が決まっている。

まず、入場して全体を見上げた時の圧倒的な景色は、圧巻。これぞシーニックだ。広い、高い、でかい、という単純な感想よりも先に、緻密、という言葉が浮かぶ。これだけの空間が、見事に繊細で緻密、一つ一つが丁寧に、豪華に、そして調和している。

多言語対応のイヤホンガイドがあるので、それを聞きながら回る。時間が来ればミサも行われる。床には、多くの墓があり、その中で唯一、上を踏むことが許されない墓。それは勇敢な無名戦士の墓だった。

ステンドグラス、祭壇、彫刻、高い天井。大きく息を吸い込んで、ふーっと嘆息しつつ、実にシーニックな空間だった。

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