例えば歩く。普段以上に。そして食べる。ここぞとばかりに。そんな旅先で……、宿る。旅館は料理だ、温泉だ、雰囲気だ。と…種々様々のこだわりをもって、それぞれの人が「一番」とするものは違う。が、やっぱり決め手は布団だったりする。

フカフカじゃなくてもいい、真っ白いシーツじゃなくても、いい。ユースホステルだろうと、ゲストハウスだろうと、仮に高級温泉旅館や高級ホテルでも。どこであろうと3日も泊まればそこが「落ち着ける」場所になる。精神的にホッとできる「空間」が創り出せる。それはきっと、知らない町にいて、キョロキョロウロウロ、疲れた身体を投げ出せるからというか。確固たる定点として存在するからというか。

僕は、いつも、そんな旅先の宿にホッとする。







城崎温泉「緑風閣」にて

宿