北陸版ミシュランで、2つ星の名店「山崎」。コロナ禍で予約数を減らし、本来3部屋あるところをぶち抜いて、広々したところで頂くことができる。正当という料理にひと工夫を加えて、どの皿も楽しく見て・食べられるところが大きな特徴。秋の味覚の時期に、是非、もう一度いただきたいと思わせる。

和の空間に、まず出されるのが貝と茄子を絶妙な出汁で仕上げられた一品。始まりから、驚きだ。みずみずしい紫陽花も美しい。次は茶豆腐を涼しげに仕上げた一品。これは個人的に一番美味しいと感じた。

次は鱧(ハモ)真薯(しんじょ)。ちょっとワサビをきかせて。そして、お造りはヒラメ。えんがわを炙って、これが絶品。梅肉も合う。次の毛ガニはヌタで夏っぽく。

さらには鮎。まず、生きた鮎を魅せてくれて、それを塩焼きにして出される。新鮮な味を、新鮮なまま、ダイレクトに頂ける一品。続いての茶碗蒸しは、甘いトウモロコシをきかせたアイデア満載の料理で、食べていて楽しい。

部屋で最後の仕上げをパフォーマンスしてくれる氷見牛は、夏らしく辛み大根で涼しげに頂く。最後のご飯ものは煮鰻。お腹に余裕がある場合は、マグロのミニ丼も出してくれる。

デザートは、新生姜のプリン。これが絶品だった。さくらんぼも素晴らしい。最後のお菓子は、枝豆の団子をお抹茶で。

量が多く、満足度が高い懐石は、提供されるタイミングも合わせてさすがに名店の技。

【日本料理】
山崎 @富山

2021年7月10日

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