手作り感満載の展示やイベントでいつも楽しませてくれる夢の島熱帯植物館。ハロウィンの時期には、巨大なオレンジカボチャを敷地内の庭にゴロゴロと転がして、それらを自由に触れるというイベントがあって、三年前によちよち歩きの息子を連れて行ったところ、大はまり。子供心をくすぐるのが、実に上手いです。
そして、今、バレンタインデーを前に行われたのが、植物館でも育っているカカオにちなんでか、カカオからチョコレートを実際に作ってみるというイベント。協賛に(株)明治も加わって、Bean
to Barのチョコの深さを説明してくれました。何より、嬉しいのが、試食とお土産の数々。これは、本当にお得なイベントでした。250円の入場料がかかりますが、そんなもの、プレゼントの「THE
CHOCOLATE」だけで元が取れます。
まず、視聴覚室に調理実習の部屋からもってきた道具を並べた、かのようなセットがあり、時間になったら実演スタート。さすがは植物館。まずはカカオを「植物」の側面から説明してくれます。カカオは、半日陰を好むので、大きな葉をつけるバナナの木の側にあること。カカオの原産地は赤道を挟んでコーヒー豆よりも狭い北緯20度、南緯20度の間。そのカカオが、チョコレートの材料として栽培されているのはガーナやベネズエラ、ドミニカやエクアドルなど。チョコレートの歴史をたどると、原産地があり、そこから文明国に運ばれ、砂糖やミルクと出会い、貴族たちに好まれたという高級品の歴史。そんなチョコが身近になると、売れない時代に入り、明治などのメーカーが、カカオの品種などにこだわり、良い豆から、最高のチョコを(Bean to Bar)の商品を開発している・・・。
参加者全員に配られるお土産
は、左上)meijiの高級チョコTHE CHOCOLATE。バカ売れしている高級チョコだけに、これはうれしい。味は、子供用の甘いものと、大人のビターを用意してくれるあたりが優しい。これ、一回たべたら、また買いたくなる味です。右上は、試食用に配られたカカオの実。このカカオの実が、また乙な味。ワインやシャンパンが欲しくなります。左下はカカオバター。カカオの実に含まれる50%以上の油分を抽出したもの。人肌で溶けるバターは、嗅ぐとしっかりチョコの香りです!右下は、手作りで作ったチョコレート。市販されているものが、いかに滑らかで、どれだけ口溶けがいいか、この手作りチョコを試食すると逆にわかるというか。ざらざらした舌触りが残り、これはこれで好き!という人がいるかもです。
カカオの実を炒ります。120度のオーブンで20分焼くのが、夢の島チョコの作り方。
炒った実を皮むきし、それをミキサーで細かくしたら、湯煎しながらミルクや砂糖を加えます。ここでカカオバターを加えると、より滑らかに。
カカオバターの香りはチョコレート。無害なので、肌にすり込ませてもOKとか。
そして、この試食がメイン?カカオは、太い幹に直接なる珍しい植物で、そのカカオポッドを割ると白いワタに包まれた種がなっています。たべられるのは、この種を発酵させて炒ったものと、この種を包んでいる白いワタだけです。
種はチョコの原材料で、いつもたべていますが、今回の実演では、日本中探しても珍しい、この白いワタをジュースにして飲ませてくれるのです。というのが、何度も強調されていました。明治からきた広報の方も、そもそも発行させて炒ったカカオの種しか輸入されないので、このワタがたべられるのは本当に珍しいと言ってました。で、実際に飲むと、それは何とも酸味があって、どこか柑橘系のお味。チョコのイメージはまったくない果実な味でした。