ぶつかりころぶ

この先には 

階段がある、はず



人ごみで 見えない



人、足、足、鞄

紙袋に 花束!?



見えるのは 

2p先だけ



少しずつ 進んでいる



私の意志とは無関係に

大きな流れの中で



動かされている



階段まで来て

一歩一歩 

上げては 下げて

上っていく



浮いているみたい



改札口で ピッ

急に 扇形に広がる 



これまでの直線から 

選択して進む



それぞれ



流れが

坂道を転がるように速まる



後ろから 

圧がかかる



目の前が

一気に

数m先まで

見渡せるように なって



私。



勢い余って………



  
by Shogo Suzuki