普通が普通に変だ


変が普通になって
その普通がまた変になって


何だかほんとに変だ



何だかんだ言っても
結局、大丈夫だった過去が


まるで奇蹟のように不穏だ



本当に大丈夫か?
ぼくは ぼんやり空を眺めて


青と緑と白のコントラストが
強烈すぎることに目を閉じる



夕立がスコール
海には熱帯魚
熱帯、雨林、
パイナップル、バナナ、アロハシャツ


マンゴー!と、かぶりついて
あれっ!? と思った



変だし妙だし不可思議に恐怖だぞ



見えない数値で
確実に蝕まれている


聞こえない誰かの決定で
方向性を誤っている


振り回され 押し流され しがみつきながら
進化していく変な毎日の延長線上の未来は


ぼくらの立っていられる地面はあるんだろうか


湖面に浮かぶ小舟に揺られ
脱する土地はあるんだろうか


二酸化炭素だらけの火星が
渦巻き 煙りながら


ぼんやりと、空に、浮かんでいる



  
by Shogo Suzuki