ひらひら
四つの四角に挟まれ
真ん中で
ぼんやり丸い


無の空間に浮かび上がる
言ってみれば
ぼくは虚構だ



思い出の中 
喜びだけが未練で


糸引く様に 
悲しみが絡まる



現実世界の果ての果て 
決められた全ての事に
嫌気がさしている



だから
頭の糸くずをくしゃくしゃに丸め
思い切り投げる
けど



勢いもなく
ひらひらと
放物線



強すぎる風に
また
イライラ



一人。


色も香りも形もなしに
花瓶のない所で
揺られている



  
by Shogo Suzuki