2008年に公開された映画『TOKYO!』で、世界の3人のクリエーターが東京という街を描き、その中の一人、ポン・ジュノ監督は、ピザ屋のデリバリーの少女と男の恋愛を静かに描いた(「シェイキング東京」)。韓国ですでに注目されていたポン・ジュノ監督にとって初となる海外作品。これを劇場でみた私は、このときから、強烈に印象的なシーンを残す監督だと思っていた。

そして、本作。カンヌ映画祭、アカデミー賞と連続でかっさらった最高賞、特にアカデミー賞では初の海外作品でのオスカーだった。その評価を受けてから見て、なるほど、納得度合いはおつりが出るほど。見事で素晴らしい作品だった。

どんな作品か。
一言でいえば、半地下と地上と地下の話。
もっといえば、
キャスティングが絶妙で、仕掛けが逸品で、ストーリーが驚きの名作。


ちゃんとフィクションなのに、ノンフィクションのようで、でもすぐに、いやいや、やっぱりフィクションだと、頭がぐるぐるするうちに、細かい台詞やしぐさにぐっとくる。

しずかな日常、例えば、家庭教師のシーンは松田優作のかの作品のように静かで重く、または、車中では優雅に品をもつ。裕福な(高台の)パク一家に入り込む全員無職の家族の巧妙さは、あまりにもすらすらと進む(ストーリー)は、全てのこの先の仕掛けを強調するため。

展開が大きく、印象的なシーンを残す。なんだか、名曲を聴いて、いつまでも口ずさんでしまうようなメロディラインに近い感じがする。

この見終わった後の、「面白い」と強烈に感じる信号はなんだろう。発信されるすべに、なんでこう全反応するんだろ。まとめて書こうと思っても、脚本の妙をネタバレしそうで書けないし、なので、これは見てもらうしかない。



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パラサイト 半地下の家族
2019年(韓国)

監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ
   ハン・ジヌォン
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、
   チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、
   パク・ソダム、イ・ジョンウン、
   チャン・ヘジン他