「太陽でいいのか?」
待ってる

ジリジリとギリギリの夜の暗闇で震えながら

待ってる

無条件に温かくどこまでも大きな完全理想を

待ってる

具体的な希望も夢も形も色も分からない

けど、例えば

それは太陽のような、つまりは幸せな



幸せという言葉が持つ一から十まで安穏の


漠然とした安定した未来


を、待ってる。ここで、じっと。



太陽の未来

幸せの理想



浮かんだモノクロの未来に太陽は赤い

奇跡の魔法が使いによって牙のように光り



太陽か?

それでいいのか?



幸せという言葉だけが丸みを帯びて


疑いと自責を消し去り


ただただでかく



中心点から東西南北に

緯度も経度もなく、浮かんでる


ぷかぷかと



私は、ただそれに祈るのみ



  
by Shogo Suzuki