やさしい色
きみの横で
ぼんやりにじむ色がある


そのやさしさに
名前をつけるなら


昔むかし
何処かで見た夕焼けだ


子守唄で眠っていた
あの時の


目をつぶって
柔らかい鼓動を感じ


目をつぶって
やさしい息づかいを真似してた


ずっと遠くまで続く
やさしい夕焼け


オレンジとピンクと薄むらさきが溶け合った


やさしい色


きみの横で
しっかりと受け止めていた



ぼくの側にも
ぼんやりにじんでいればいいけど


そんな色で誰かをやさしく
そんな風に誰かを柔らかく


ずっと遠くまで
包んであげられればいいけど



やさしい色のあの時の
柔らかい鼓動を今も感じている



  
by Shogo Suzuki