鈍く軋むような音がする。
変わらないように見える距離
前にもあったような普通の日々
なのに、
どこか、違う。何か、変だ。
耳鳴りのようなそれは
どこか確信に近い絶望も示す
むきになって否定しては
変わらぬはずだと手を伸ばし
触れようとしても
空を切って無を提示するだけ
ぼくは今、
どこに立ち、何を言って、どんな姿なんだ?
ぼくの言葉が行って返る合間
そこにある小さな、だけど、明確な沈黙
そして、きみの静か。
何が変わり、どんな風に受け止められたのか
変わらないように見える距離と
確実に変わったぼくときみの間
深く、深く、深く
とても静かに、微動する
鈍く軋むような音が、まだ、する。
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