ヤサシサカブセ

誰かの優しさは
きっと、
もっと大きな誰かの優しさに支えられ
だから、
やさしいきもちでいられるんだ

僕の優しさが
仮に、
君に届いて喜んでいるのなら
それは、
君の優しさのおかげなんだと思う

小さな喜びがスタジアムに鳴り響き
体内の細胞を奮いたたせるように
ほんのささいな優しさも
いくつも重なり笑顔が満たす晴天になる

カブセよう
次から次へ
僕から君へ 君から彼女へ 彼女から彼へ

そうして満たそう
小さな、ほんのささいな優しさを
大きなウェーブになるまで
小さなヤサシサの泡を吐くんだ

やさしいきもち
僕に一つ、君にも一つ、
日本に一億、世界に六十三億、

巡り巡って
僕は君にやさしく、
君も僕にやさしい。



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by Shogo Suzuki