ヒューマノイド
この僕が
ロボットではないという証拠が
一体どこにあるんだろう?

血が流れてるから?
失敗するから?
サボっては逃げだすから?

ならいっそ、
ロボットにも血液と誤答と横着を

近づきあって共存したい
これ以上・・・
これ以上 比べられることから逃れたい

制御したロボットの秘めたパワーが
潜在意識の中に隠し持った僕の知恵を追い抜き
操られる自分の姿にうなされては
びしょ濡れになって目覚めるんだ

真っ暗な部屋の中で。


パソコンのパワーランプが不気味に光る
見えないものは無いんだと言うように
出来ないのは ただやってないからだけだと
・・・ほくそ笑むように

ああ、悲しみと痛みの分かるドラえもん
正しいことを遂行し続けるアトム
どこまでも従順に操られる28号

これから生まれてくるヒューマノイドは
君たちの仲間かい?
だけど、僕は・・・
僕はのび太のようにロボットを愛せるだろうか?




  
by Shogo Suzuki