イキル・スピード
この道を5分で駆け抜けた
今日も僕はすごく速い
生まれて死ぬまで
時間が決められているなら
せめて 遠くまで行きたい
少しでも 違う空気を吸いたい
だからぼくは
生きるスピードを上げつつ
新たな空間で奇跡的な理想を
待つんだ
次の事ばかり優先させて
一つぐらい見過ごしても構わない
悩み泣き 拗ねて放棄したなら
山積みの書類なんて忘れていく
それよりも遠くなんだ
もっともっと違う何処かなんだ
そんなぼくに
活きるスピードを投げかけた
昨日の君の根源的な質問を
考えている
或距離を時間で割って
通り過ぎる速さの意味
考えている
僕のイキル・スピードは
今のままで良いのか?
今のままが善いのか?
……と。