「なんでどうしての唄」
ぼくは 止まる
中で沸き上がり 蠢き 突き上げる それが
圧倒的で
ぽかんと 止まる
少しずつ 熱を持ち 熱くなり
衝動が 内側でぶつかり合う
打つ脈のリズム 叫ぶような呼吸
頭の中の静かと 目の前の騒
泣くことも強がることも聞き返すことも何も
できずに ぼくは、止まる
風が奏でる日常 これまでと同じ太陽
キーンという耳鳴り
ぼくは、目を閉じ
ぼくは、顔を上げ
ぼくは、パチンと
手を打った
見えるはずのものが ぼんやりと戻り
聞こえるはずの音が うるさかった
そして
「え?」
やっと声になった
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