ベランダに座って待っている
遙か、一億五千万キロの彼方から
こんなに小さな僕まで届く
太陽の熱を浴びている
ジリジリという微かな音を目でとらえ
小さな日だまりを耳で感じている
洗濯物が乾くまで
昨日の喧嘩の事なんかを考える
謝ろうと思って言葉を探しながら
理由を思い出そうとするけれど
何だっけ？と メールしそうになる
洗濯物がまだ乾かないから
しばらくこうしていようと思う
太陽は
オレンジでも赤でもなく黄色だ
空は
青いんじゃなくて黒いんだ
今日は日曜日で、明日は仕事だ
冬なのに
とても暖かくて気持ちいい
洗濯物が風に吹かれて
ちょっとだけ冷たい
だけど 暖かくて
洗濯物が乾くまで
ここで、しばらく
こうしてようと、思う
