だいたい、そういうもんだろう
化石になった昔話は琥珀色
それを透かして眺める明日は
結局、過去の繰り返し?


思い出のような未来を漂い
時間軸を行ったり来たり


迷子になったぼくらは
ここで今日を生きるのかな?


大きく弧を描いて逆戻りする進路
過日の何処かとぶつかり合って
ふと、懐かしく思ったりするんだ



だいたい、そういうもんだろう?
新しい未来は過去の何処かなんだ



パイを分け合い育つぼくら
等分に切り分けたつもりでも
結局、大小で奪い合う


理想と空想を完全な善として
人間社会を行ったり来たり


幻滅したぼくらに
善悪の判断なんて出来るのかな?


乱高下を繰り返してジグザグな進路
日和見的な安堵に浸かっていても
ふと、ブルブル震えて怖くなるんだ



だいたい、そういうもんだろう?
今日と明日で敵と味方は変わるんだ




明日出逢う人が敵か味方か
それは分からないだろう
結局、未来がいつかの過去でも
その過去すら知らないぼくらには
分からないまま、新しいんだ

もしその人が素敵なら、好きだと言えばいい
そして進めばいいんだ 分からないまま未来へ



  
by Shogo Suzuki