ザ・スピナーズは「One Of A Kind (Love Affair)」を。「かけがえのない愛は 喜びも悲しみも経て 小さな犠牲や我慢は すべて この愛のため」と歌い上げる。そしてビル・ウィザーズがバラードをしっとりと聞かせ、ミリアム・アケバはThe
Click Songを。彼女は言う、「この歌を歌うと聞かれます、あの音はどうやって出すの?って。音ではなく私の母国語です、と怒ります、、、」。そして、B.B.キングが圧倒的なギターパフォーマンスで「The
Thrill Is Gone」を魅せ、ぼくが一番感動したダニー“ビッグ・ブラック”レイのパフォーマンスが始まる。コンガを打つ彼の両手が、大袈裟ではなくぼくの心像をダイレクトに叩きつけ、ガンガンと揺さぶってくる。なんて演奏だ!と夢中になった。最後はジェームス・ブラウン。大きく又を開いて倒れ込んだかと思うと、すーっと立ち上がってシャウトする。JBならではのパフォーマンス。脂ののりきった絶頂期の彼の声!歌!踊り!魂。「もう止められない!動いて 動いて ノリまくる。欲しいものは“ソウルパワー”」
ジェームス・ブラウンは言う、「俺達は“帰る”のではなく 元から“居た”のさ」と。脈々と引き継がれた「リズム感」は、アフリカという場所にあった。それをアメリカという場所で成長させた。ビル・ウィザーズの言葉を借りれば、フィーリング。同じ感覚がルーツであり、その上に咲かせた大きな華だったりもする。I
am somebody。おれは、れっきとした、人間だ」。