旅先で使うTOOLSに加えて、旅へと誘うモノたち。
■まずは、パスポート
■最近は無くなったけど、航空券!
■日記帳
上)ロイヤル・ネパール航空 下)ウズベキスタン航空
左)ニューヨーク滞在中の日記 右)バルセロナ日記より
■バックパック
左)初代バックパック、デサント社「Whole Earth」
右)GREGORY タラック18
■RIMOWA SALSA
リモアのスーツケース、それも使い勝手がいいサルサ。アメリカに住む友人のルームメイトがリモアに勤めていて、格安で買える、ということも手伝って、初めてのスーツケースを購入したのが3年前。家族ができて、旅のスタイルが変わると、この大容量の計量ケースは助かるし、歩かない息子を乗せても、ストレスなく移動出来たり・・・。
■旅ムービー
旅から戻って、一枚のDVDに旅の記録をまとめる。
これも息子連れ旅になってからの習慣です。
■旅の情報収集ツール(ガイドブック→ iPhone)
オーストラリアはメルボルンに本部を置き、その昔は「バックパッカーのバイブル」的な存在だった『Lonely Planet』。文字ばかりで、とにかく分厚い“ロンプラ”を欧米のバックパッカーは持っていた。体の大きさに比例してバックパックも大きくなり、同時にガイドブックも大きくなるんだな、と思った20年前。確かに、ロンプラの情報は詳細だった。隅々まで、情報の精査なしに羅列してくれていたので、そこから自分にあった情報をピックアップできた。何より、マイナーな国の情報があることに助かってもいた。
そして、日本でひとり旅が流行ると、英語ではない情報を日本語で。『地球の歩き方』は、それまでのように有名な国だけではなく、ラインナップをそろえてくれた。それを手に日本人は出かけた。なので、“歩き方に載ってるところ”は、すぐに日本人だらけになった(ゲストハウスにありがち)。逆に言うと、日本人が恋しくなったら、歩き方に載ってるところへ行ったりもした。
ガイドブックに大きな変化をもたらしたのは『ことりっぷ』。完全に女性向き、そして情報を絞り込んですっきり見せる手法。さらには紙質を変えてとにかく軽く仕上げた。それが大ヒット。2008年の創刊以来、「週末旅のお供」から、いまでは海外の都市も網羅している。ここで注目すべきは、情報を絞り込んだということ。それはイコール、「雑多で豊富な情報」がネットで簡単にみられるという時代になったからだ。それまでは、ネット上にある雑多で豊富な情報を紙面で展開しなければならなかったが、その必要性がなくなった。
そして、今は、とにかくスマホ。iPhoneやiPadに各種情報をブックマークして、地図もピンしてらくらくアクセスを可能にした。“グーグル先生”という言葉も定着。かつては、ひとりで海外の町で出会った人とアドレスを交換してエアーメール(はがき)のやり取りした。そこからメールアドレスの交換に変わってHotmailでやりあった。今は、もう、簡単にサラッとショートメッセージでやり取りする時代。
時代に合わせて旅の情報収集は変わってきた。ツールが、時代に寄せてきたというより、ツールが情報収集の形を変えてきた。旅先を決めて、エアーを取ったら、さぁ、と思い立ってガイドブックを買っていた時代から、今はもう、日々が情報収集。気になったところは、簡単にタップして情報をスマホの中に蓄積している。そして、旅先を決めたら、「その中から」情報を再取得するという流れ。それは、昔の、なんとも「ひと手間」が要する旅情感を失っているように思えるし、もっとスマートになったようにも思えて、それが良い、とも思える。