宝もん
また外れた宝くじ
破って投げたら空から降って
ヒラヒラと 現実を知る


舞い落ちた外れくじ
風が吹いてもびくともしない
こびりついた 現実を見る


結局、そういうことかと思う
結果、相当な確率だからと諦める


目の前の外れくじロードを
踏みしめて歩いていく


ひとつは高校時代
次は成人式で
思わず滑った社会人の扉
あれもこれも失敗だった
どうみても全部 外れくじだ


夢を夢だけに終わらせないと
飛び出してすぐに躓いた夏
すりむいただけで大袈裟だったな
恥ずかしいくらい弱虫だった


次々に連鎖して、一列に整列する
これまでの
失敗・軽率・浅はか・無知


これだけ並ぶとおかしなものだ。


僕にはこれだけの生きた日々がある
僕には、こんなにも宝もんがある
なんだか不思議だ
そう思うと、次に進める気がする



  
by Shogo Suzuki