うん、それは、遠い、遠い、昔。
強化ガラスチューブハイウェイ
八の字描いて絡まってるウェイ
川の上の橋、の上の高速道路が
地面の下を這うミミズの如く
空中に穴をあけ
スカスカになって脆い
空っ風が通り過ぎて
重厚な核心がカラカラと
無気力に鳴るばかり
未来を信じた遠い過去が
未来まで来て、また未来に託している
無味無臭、やたら乾燥した世界だ
無意味に郷愁、誰にも音がない
目障りなニュースに紛れ
君を見失った
まだ間に合うはずだと
頃合いを見誤って
君を無くした
共有すべき未来から今
手遅れになった現実を嘆く
空気と水と太陽と大地と
そして君を……悔やんでいる
遠い、遠い、未来から、遠い、遠い、昔を。