やわらかい
夕陽がシャワー
寒風の中でやわらかい
夕方4時の交差点
西日を浴びた君は笑う
君の 手袋の 肌ざわり
僕の目の前を
白いゴムボールが跳ねる
舞うように昇っては
転がって転がって向こうまで
やわらかい景色に溶ける
青信号のミュージック
強い風で揺れる
夕方4時の国道沿い
湯気と匂いがやわらかい
君の 声音と 息づかい
僕らの先に
歩いて帰るその部屋に
吹き込んでは留まって
日差しも湯気も匂いも全部
やわらかく漂うのだろう
夕方4時の 真冬の休日に