深く掘る
ぼくはやがて地面を掘り
深く深く潜り込んでは
探すモノを 探すために
探しモノを 探す旅に出る
鈍感を武器に
深層心理の曖昧を生き
形あるものを
否定して無限を泳いだ
訳もなく込み上げるは衝動
意味を解きほぐし残る残像
つまり全部が無骨で破天荒
目の前に拡がる悲しき障壁
やはりまた、地面を掘り
もっと強く潜り込んでは
見つけたモノを 探しモノと呼び
見つける度に 旅の終わりを決めた
眠気を理由に
自由意志の面倒から逃げ
形あるものの
慣例に流され泳ぐんだ
深く掘って疲れた身体を
深く掘った静けさの中で
ただ漠然とした暗がりの
それは明日の普通の日々
そこでぼくはぼくでいる