古き良き時代?
アキラメナイとは口癖でして
それを繰り返した数だけあきらめた


マケタクナイというのも社交辞令で
繰り返す度に本当はどうでもよかった


負けて、負けて、負けてもなお
まだ「普通」に生きてることがオモシロイ


不思議なくらい勝負はあるけど
敗者に優しい社会はいつも
結果の平等の名の下に
チャンスをくれた


ヘラヘラしててもまだ次があった



ナカヨシコヨシでミンナトオナジ
それは絶対です
なにも叱られるからとかではなく
いわば生命線です


ひとり負けしないですむために
弾き飛ばされ迷子にならないために



負け続けて終わっていく一生の最期にも
ただ普通でいたいから


成果主義に憧れて
疲れ切った者は唄うのです


約束された普通が欲しいと
死んでからもまだ
チャンスがありますようにと



全力で輝いた太陽が夕暮れ
あたたかく優しい笑顔になって
ぬるい空気を町中にばらまく


そんな時、
ふと古き良き時代?の香りを嗅ぐのです



  
by Shogo Suzuki