削る生き方
そうなる仕組みの中で
抗いながら
削られるモノに
何らかの意味を持たせていた
のに
ただ 散ってゆく たびに
ただ 流れてゆく たびに
無意味だと思いはじめてから
かな?
変わってきた
そうなる仕組みの中で
ギシギシ削る自分の中の何か
肉体が
精神が
カサカサとつまらなく
ズルズルとみにくくて
終わりまでを数えたりして
目立たず
騒がず
大成功せず
つまり、出ず
じっとずっとそっと
残りの自分に
どんどん限られてゆく
これからの自分に
焦ってしまう
削られる仕組みから
飛び出して
自分で削ってゆく?
そんな人生を……
不細工かも知れない
あちこち切り傷だらけになるかも知れない
けど
削る生き方
そうゆう道を
遠回りかもしれないけど
歩いてみたい
もし、朝、起きてもまだ
そんな風に思っていたら
削ろう、と 思う。