真ん丸
きみは、まるい
あまりにも、まるい
ころが、って
ぶつか、って
凸凹、になっても なお
ころがりぶつかり まえへ さきへ
すすんでゆく、きみへ
「うまくなくても、いいんだよ」
「はやくなくたってかまわない」
きみは きみなりのはやさで
ころがってほしい
見たモノは覚えなくていいから感じて欲しい
愛想笑いなんていいから思った事を話して欲しい
諦めないで最後までもがいて欲しい
止めないで、続けて欲しい
いつか尖って
イガイガになって引っ掛かる時が来ても
転がって欲しいな、と思う
大きすぎる未来に向かって
泣くぐらい寂しくて辛くて悲しくて逃げ出したくて
それでも転がってゆく君へ
大袈裟に構えなくてもいいよ
自然に任せるように思うままがいい
そうやって過ごす繰り返しで
君なりの丸になればいい
今はまだ真ん丸の君へ
これからどんな丸をつくるのかな?