丸い窓から
両腕を 高くあげ
ぐんと 背伸びする
太平洋を イメージして
両手で 大きな円を描く
届く範囲と
届きそうな範囲
届いて欲しい未来と
足りない現在
ここに居て 確認する
確認して 落胆する
落胆してても しょうがないから
しょうがないから 考える
考える、これから
この丸い窓の外
これから少し 先のこと
この範囲を覚え
この範囲の外を見る
しっかり、見る
そして、
届きそうなところから
始める
ここじゃないところを
知らないのに
ここじゃない、あそこなら
もっといいはずだ
と、思ってしまう
そんな不思議の世界で
わたしは、
現実の風に目を閉じる