みんな
「どう?」と訊かれ
「でしょ、でしょ?」
と押してくる問いに
いつも、押し出される
「まぁ、うん」と、とっさに、負ける
そんな人たちの「うん」が
『みんな』になる
みんな、言ってる
みんな、やってる
みんな。
そんなみんなの中の「わたし」は
よく考えると、ぜんぜん違うと感じても遅く
速すぎる流れの中で
ふと、時々、ひとりで
静かに、飲み込んでから
「わたし」の答えを吐く