「ぬっと抜け出したとこで見るものは」
ギャロギャロと(聞いたことのない)音が腹から湧いて
ドクンドクンと筋肉の動きも吸って吐いての繰り返しも
これまでと違うような同じような(あったようななかったような)
兎にも角にも非、日常
百も二百もあった当たり前が当たり前のように消え去り
アタラシク普通じゃない普通が常識然として自粛する渦中で
肩も腰も首も関節も付け根も何かしら不具合でポワンとする
出口を探しているんだよね?
あの頃のあのままがよかったからあの頃のように
一日も早く元通りの日常をと大声で叫んでいた時期は終え
この非常事態の中の日常に侵食されてピコピコやって
ふにゃ〜っと心地よくもなってきた
あの頃のあんなことに逆戻りするのは嫌だと
(まるで)これからの入口を探しているみたいでもあり
雨だ、夜だ、禍だと止まない明けないわけじゃないから
ぎぃー、とじっとしているけど
散った桜の木々は新緑
朝から夏日の太陽はキラキラ
紫陽花も葉っぱも大きくなってる
40人だ、18人だ、9人だと
数字がグラフで折れ曲がったり伸び・縮み
止んだら、
明けたら、
じめじめした
薄明かりで
ぬっと顔を出して
さて、そこで何を見るんだろ、か