全てを見ろ。全てを知れ。
光のスピードだ
すごい変化だ
青いモノが今日は赤く
動くはずのない全てが
飛び跳ねている
残像が形をもって目の前に現れ
ただ残酷なまでに映し出す
目を背けても眼球は角度は失い
瞼は半透明でその機能を果たさない
全てを見ろ、と
全てを知れ、と
世界中の現実を
実名でリアルにありのまま
垂れ流す情報社会だ
耳をふさいだ僕の手は
モノを握る必要をなくしてから
退化した
今はただ
A、B、Cのボタンのみ
無機質な方形コントローラーでは
人間の曲線を包めない
耳たぶの凹凸を感知出来ない
ただ堤防に座って
青い空と白い雲を
そうゆうものだと思って眺めていれば
こんなに静かな午後があるのに