青い空と旅の唄
駄目だ、駄目だと、唄っていた
どうにかしてくれと憂いていた


夜は眠れず 
朝も起きられず


ぼんやり歩いた 
青い空の下


白い雲の輝き 降水確率は0%


こんなに晴れているのに……
まったく、
何やってんだ、と旅に出た



歩いて走って
間違えて戻って
ウロウロしながら旅の途中では


次だ、次だと唄っている
今度こそ大丈夫だと馬鹿に暢気だ


気持ちは軽く 明日は明るい


横隔膜だか三半規管だかが
むやみに全部カラフルでいて



時々出てくる古い虫と対峙しても
弱虫さえ忘れて退治できたりして



ぼくの唄は意味不明だけど
とにかく楽しい 旅の唄


ピンチを先回りして
頭で不安になって眠れないより
青い空の下で歩き回って
体で充実してすぐに眠ってしまう


そんな旅の唄を唄っている



  
by Shogo Suzuki