玉虫色
真っ赤の太陽の下なら
ぼくは 必死に
赤く燃えようとします


だって、
太陽にはとうてい勝てませんから。



隠れていれば、
見つからないので


黄色い砂浜の上で
もぐるように砂をかぶって
じっとしています。



青い雨の日には青く
すみれ色の風にさえ同化します



君からみても
他の誰かから見ても


不正解じゃないように。


考え方次第で
許してもらえる範囲内で。



ぼくは
何色にも照り返すことのできる


万能で 
とてつもなく 
つまらない


そんな 小さな言葉を
いつも呟いている


それだけです。 



  
by Shogo Suzuki