飛びたいワタシ
ワタシは、飛べない
けど
飛びたい
強く、思うこともしないで
飛べない、と思うばかり
できない自分を
上塗りしていた
だから、
飛べないんだ
飛べないワタシが今日もひとり
飛びたいワタシを隅においやる
笑われたくない
恥もかきたくない
守るほどでもないけど
捨てるには惜しい現状
それを変えてまで
必死になるには
歳をとりすぎた
そして今日も
飛べないワタシのままだ
大空を見上げると
何もない空が広がっている
地面(ここ)にあるものなんて
大空(そこ)には何もないのかも知れない
飛べないワタシが頷く
だから(ここ)でいいんだ、と
飛べない今日がまた
必死で飛びたい明日をおいやった