対を成す
嘘と本当にみえるものが
対を成してコンナ世界
結局、ぜんぶ信じられない。
踏んづけたのは何だ?
宝か塵か、それすら分からず
複雑になって 靴底こすって
美醜は単に一つになった
ぼくはどうだ?
白か黒か、好きか嫌いか、楽しいか苦しいか、
ぼくは、ぼくか?
一つになれないまま……
なんとなくの「ぼく」でいる
平和は戦争で知り
戦争が平和を渇望させる
右足が左足を求め
無くすまで気づかない
ぼくの、真逆のぼくが
ぼくを知らせるなら
そんな対がないまま
いまのぼくは立っている
誰か、に、それは、求めるものなのかも
未だわからないままに……。