豊かであることの詩
当たり前のようにどれも完璧に人工的な処で不
自然に呼吸をしながら出し入れに忙しくしてい
るんだけど。電気もガスも水道も空気のように
あって消費して。浪費するための危険は承知で
ゴーして続けて無理して。強引に賛成多数の一
票を買ったりするからちょっとした変動で思い
知らされる。ポンっと跳ねて揺れ暴れた怒濤の
中で無力に嘆く。当たり前のようにあった全て
のモノがフリーズして始めて全てのモノを有り
難がる。なのにすぐに忘れる。なぜかすぐに忘
れてしまう。ただ静かに。ゆらゆらとキャンドル。
太陽や風やマグマや宇宙がゆっくりと教えてく
れることの何一つ。何一つとして理解できずに
無防備で無知な叡知を学び。美化した叡知にす
がりつくように
ぼくは自由だ。
そのぐらい、豊かだ。